留学総括編②: 留学、それは「自分の人生に真剣に向き合った時間」でした。

Servus!(南ドイツ・バイエルンの方言:バイリッシュで「こんにちは」)
今回がリアルタイム留学体験談、最終回となります。

最後はこれから日本で取り組みたいこと、留学を目指す皆さんへのアドバイスをお伝えしたいと思います。

 

■ドイツ語学科2年 M.K(女性)
■留学先:ドイツ 州立ミュンヘン大学 (※ドイツ語学科 在外履修制度にて半年間留学し、帰国)


留学を振り返り、半年という短い時間で、なぜここまでドイツ語運用能力を伸ばせたのかを考えると、2年生春学期までの学科での学びによるところが大きかったように思います。

1年生の頃は週6コマ、2年生春学期は週8コマもドイツ語の授業がありました(※)。
ドイツ語は英語と比較すると、初級レベルからたくさんの文法を理解する必要があり、さらに文法構造が複雑なため、慣れるまでは本当に大変でした。
正直、毎回課題をこなし、授業についていくのに必死でした。

1年生から2年生春学期までの授業で使用していたテキストなど
1年生から2年生春学期までの授業で使用していたテキストなど

ですが、文法の基礎を修得できれば、英語ほど文法に例外がないため、早い段階でそれなりに難易度のある文章が読めるようになるのだと、留学中に気が付きました。
この事に気付いた時、厳しく鍛えて下さった先生方に感謝の気持ちと、2年生春学期までの授業を大変だったけど頑張って良かった!と嬉しくなりました。

 

1年半、集中してドイツ語の基礎に取り組み、文法を理解してからドイツに留学したからこそ、留学中は語彙力や表現力、苦手だったリスニング能力を高めることに集中できたのだと思います。

(※)上智大学の授業時間は、2018年度まで1コマ90分、2019年度からは1コマ100分です。


この体験談を読んでくださっている方の中には、留学を志している方も、興味はあるけど迷っている方もいると思います。

 

留学に興味はあるけど、迷っている方、勇気が出ない方は、留学と一口に言っても、期間や制度・内容によって多様な選択肢がありますので、まずは情報収集をしてみましょう!
上智大学の留学制度には1学期以上の長期留学以外に、数週間単位の短期プログラムもあります。色々なプログラムを調べてみて、時にはグローバル教育センターに相談に行って、これならば挑戦できそうだ!という留学プランを見つけてください。

グローバル教育センター(四谷キャンパス2号館1階)
グローバル教育センター(四谷キャンパス2号館1階)

「絶対に留学するぞ!」と決意している方は、ぜひ今から具体的な留学先を考えてみてください。
ドイツを例に挙げると、今だに東西ドイツの歴史が都市の風土に影響を与えていたり、州ごとに特色が大きく異なったりするので、どの都市に留学するかによって、暮らしがかなり異なってきます。
また、英語圏の留学先といえばイギリス・アメリカが代表的ですが、それ以外の国でもユニークな留学候補地があるので是非探してみてください。例えばオランダは、EU内の他の国に比べて英語を習得している人の割合が高く、個人的に英語を学ぶ留学先として面白いのでは…と思っています。

 

どの言語圏・国に行きたいかだけではなく、どの様な都市で暮らしたいかという点も、ぜひ考えてみてください。私の場合は、ある程度公共交通機関が発達していて、東京ほど人口が集中していない都市で暮らしたいと考えていました。
車の運転免許を持っていないので電車やバスが必須でしたし、東京で育ったので、もう少しのんびりした、方言のある地域に住むことに憧れていたからです。

 

私は先輩方の留学報告レポートを読んで、ミュンヘンは公共交通機関が発達しており、また北ドイツに比べると牧歌的な風土であると知りました。またバイリッシュと呼ばれる方言もあるということでミュンヘンに惹かれました。そして、ミュンヘン大学には日本学科(Japanologie)があり、日独両言語を双方向から学べると思い、ミュンヘン大学を第一希望にしました。

 

ちなみに現地に行ってから知ったのですが、私が留学していたミュンヘン大学は、実はドイツの東大・京大と言われている大学でした。
勉学への熱意に溢れた学生が多数在籍しており、留学当初は私ももっと努力しないとおいて行かれてしまう!と気持ちが焦ることもありました。

 

全学生数が5万人の大規模な大学ながら、学生は勉強熱心で、「遊ぶ時は遊ぶけれど、学業には手を抜かず、与えられた課題はしっかり提出する」という姿勢にとても感化されました!

そして何より大切なのは「留学する目的」、「帰国後のビジョン」を持って出発することだと思います。
留学中、挫けそうになったこともありますが、辛い時こそ当初の目的を思い出し、自分を奮い立たせたからこそ、最後までやり遂げて帰国することが出来ました。

ミュンヘンの街並み
ミュンヘンの街並み

 

話の本筋から少々逸れますが、私の友人(関西出身)の体験談も、特に首都圏以外にお住まいの皆さんへ役立つと思いましたので、以下、書きたいと思います。
友人は大学入学時に上京し、一人暮らしをしていました。
一人暮らしや寮生活をしている場合、長期での留学期間中は借りている部屋を一度解約しなければなりません。
友人は部屋を解約したため、留学の出発と帰国はすべて実家がある関西からにしていました。
そして家電製品はレンタルしたトランクルームで保管し、残りの荷物は実家に送り預ってもらうなど、留学に向けた住居の整理が大変だったと言っていました。
部屋を解約した場合、留学終了後にもう一度住む場所を探す必要があるので、そのあたりも計画的に準備するよう心掛けましょう、とのことです。


3年生以降の学習プランですが、中学校・高校両方のドイツ語・英語の教員免許を取得することを目指しています。
中学校の教員免許を取得するためには、3年生で特別支援学級などでの介護等体験に、4年生で3週間、英語科の教育実習に取り組む必要があるので、忙しくなりますが、教師という夢を実現するために頑張ろうと思います。

 

その他、留学中に見つけた新たな目標である、「外国語としての日本語の教え方」を身につけるべく、「日本語教育能力検定試験」にチャレンジしようと考えています。
留学中、日本語が流暢なドイツ人の友達に、日本語の文法を教えてもらう機会が度々ありました。
その度に「なるほど!」と勉強になる反面、恥ずかしく悔しい気持ちにもなったのでもう一度日本語を体系的に学び直してみたいと思うようになりました。
毎年10月に試験があるので、卒業までに一度受験してみるつもりです。

ニンフェンブルク宮殿(ミュンヘン)
ニンフェンブルク宮殿(ミュンヘン)

私が今回の留学で得られた最大のものは、「自分の人生に真剣に向き合った時間」です。

 

これまでも将来の目標や仕事について漠然とした考えはあったのですが、近い将来のことを具体的に考えてはいませんでした。
ですがドイツで暮らし、日本にいた頃よりも自らの意見や考えを求められる機会が増え、自分の人生は自分が責任を持って考えるものなのだ、という意識が芽生えました。
そして将来はこの留学経験を生かしたい、という漠然とした思いを、具体的なアクションプランに昇華し、実行することの大切さに気付きました。

 

私の場合は、近い将来における具体的な目標を、学生のうちにドイツ語・英語の教員免許を取得し、さらに日本語を教えられる能力も身につけることと定めました。
そして、身につけた語学力を強みに、世界中どこにいても仕事ができる人間になりたいと考えています。

 

自分の人生に向き合うと、本当に実現できるのか、失敗しないか…など、時に怖かったり不安になったりもしますが、留学を通じそのようなネガティブな気持ちを乗り越えて、目標のために前に進んでいく力を得られたと思います。

本人写真(留学中に旅行で訪れたスイス・チューリッヒにて)
本人写真(留学中に旅行で訪れたスイス・チューリッヒにて)

半年間、リアルタイム留学体験談をお読み下さり有難うございました!
この体験談が、みなさんの参考になれば嬉しく思います。