ドイツ滞在編④:Du musst die Chancen nutzen, wenn sie da sind.(機会があるときにこそ、そのチャンスをつかみとろう。)

Servus!(南ドイツ・バイエルンの方言:バイリッシュで「こんにちは」)
年内最後のリアルタイム留学体験談をお届けします。今回は留学中の失敗談や困ったこと、についてです。

そしてミュンヘンのクリスマスの様子をお伝えします!

 

■ドイツ語学科2年 M.K(女性)
■留学先:ドイツ 州立ミュンヘン大学 (※ドイツ語学科 在外履修制度にて留学中)


住み慣れた母国を離れる留学期間。新たな環境での生活では、大なり小なり越えるべき壁があるものです。

私自身もこれまでいくつか大変だったことがありました。

 

まず、この留学が初めての一人暮らしだったので、「家に帰ると一人ぼっち」という状況に慣れることが大変でした。寂しさを感じた時は、日本にいる家族とskypeで話したり、私と同じように留学中の同級生と連絡を取り、励まし合いました。
その後、徐々にドイツ人学生との交流も増え、ミュンヘン大学での日々が充実し始めたことで、寂しさを感じることも少なくなりました。今では「日本に帰りたくないなぁ」と思ってしまうくらい、こちらでの生活に順応しています。

 

日々の生活においても、トラブルや失敗談があります。今回は思い出深いエピソードを2つご紹介します。

【失敗エピソード①】
洗濯中に洗濯機が故障して扉が開かなくなり、洗濯物が取り出せなくなったことがありました!
住んでいる寮のコインランドリーだったのですが、運悪く日曜日だったため、サポートセンターに問い合わせの電話をしても応答はありません…。「これはもう自分で何とかするしかない!」と奮起し、ドイツ語で書かれた取扱説明書を、辞書片手に必死に解読しました。

 

半日を費やす結果となりましたが、なんとか扉を開けることに成功!

トラブルが起きても動じることなく、自分で何とかする姿勢を鍛える良い経験になりました。
…と、今になっては笑い話に出来ますが、その時は本当に焦りました。

辞書を片手に半日奮闘したコインランドリーです。
辞書を片手に半日奮闘したコインランドリーです。

【失敗エピソード②】
ドイツに到着し、寮の部屋に入居した日のことです。なんとトイレの便器にヒビが入っていました。
修理を依頼するも、入居時点で既に壊れていたことを証明する写真を撮らずに依頼したため、本当に前の住人が壊したのか(私が壊したのではないか)、何度も疑われました。
繰り返し状況を説明し、結局は前の住人の敷金から修理費を差し引いてもらえることになりましたが、この一件で修理の依頼ひとつを取っても、きちんと根拠となるものを準備しておくことの重要性を学びました。


周囲のサポートも得てさまざまな壁やトラブルを乗り越えて来ましたが、「在外履修制度」という留学制度も大きな支えとなっています。
上智大学の留学制度には、1学期以上の長期の交換留学や休暇期間を利用した短期プログラムなど、様々な選択肢がありますが、私はドイツ語学科独自の在外履修制度(※)にて、現在留学をしています。
(※)在外履修制度とは: 2年次秋学期(半年間)に協定大学の授業を履修して単位が認定されるドイツ語学科独自の制度です。

   詳しくはドイツ語学科Webサイトをご覧ください。http://dept.sophia.ac.jp/fs/department/german/

 

この在外履修制度、個人的に一番のメリットだと思っている点は、同時期に同級生がドイツ語圏にいることの安心感です!何か困った事が起きた際は、時差がないのですぐに相談することが出来、お互いが得た情報を共有することもできます。

 

同級生と情報共有している内容の一つが食事についてです。
日本食が食べたい時に、ドイツで入手できる食材や代用できる調味料、オススメの食べ物を教え合っています。
余談ですがドイツのミルヒライスというお米は、日本のお米にとても近い味です。ほぼ毎日自炊をしているので、鍋でお米を炊くエキスパートになりつつあります!

このほか、お互いの留学先を訪ねたり、週末に他の都市で集合して一緒に旅行したりすることで、活動範囲も積極的に広げられています。

旅行で訪れたウィーンにあるオーストリア国立図書館です。
旅行で訪れたウィーンにあるオーストリア国立図書館です。
こちらも旅行で訪れたドイツ・エアフルトのクリスマスマーケットの様子。
こちらも旅行で訪れたドイツ・エアフルトのクリスマスマーケットの様子。

最後に、クリスマスの過ごし方をご紹介します。
11月末から12月25日までのクリスマス・シーズン、ドイツをはじめヨーロッパ各地では、中世から続く伝統的なイベント「クリスマスマーケット」が催されています。


街中のいたるところにマーケットがあり、クリスマスならではの飲み物や、かわいい飾りなどが売られています!

ですが、ミュンヘンがある南ドイツでは、クリスマスマーケットのことを、“Christkindlmarkt(クリストキンドルマルクト)”と呼んでいます。
これは“Christkind”という幼子イエスを由来とした、金色の巻き髪をした天使のような存在が、12月25日に子ども達へクリスマスプレゼントを運んでくると考えられているからです。

 

ドイツの子どもたちは、12月25日に加えて12月6日にもプレゼントがもらえます!
この日は「聖ニコラウスの日」とされ、“良い子”にはチョコレートやくるみなどの小さなギフトが贈られるのです。

 

聖ニコラウスとは4世紀に実在した司教で、サンタクロースの起源とされている人物です。
聖ニコラウスは司祭杖と金色の本を持ち歩いており、その本には子ども達の一年間の行いが記されていると言い伝えられています。
ドイツ人の友達は、毎年12月6日が近づくと親や周囲の大人たちへ「今年、良い子にしてたよね!?アピール」をしていたと教えてくれました。

ミュンヘンのクリスマスマーケット。マリエン広場からカールス広場にかけての様子。
ミュンヘンのクリスマスマーケット。マリエン広場からカールス広場にかけての様子。

また、日本では「クリスマス=恋人同士」、「大晦日や新年=家族」で過ごすというイメージが強いですが、ドイツはその真逆で、クリスマスを家族で過ごし、大晦日は恋人や友達同士で過ごす人が多いようです。

 

小売店の営業時間を制限する閉店法が定められているドイツでは、日曜・祝日は中央駅や観光地を除いて、スーパーやショッピングモール等は全て休業日となっています。12月25・26日は祝日で、大半のお店は24日午後から閉店するため、12月24~26日の3日間は家族や親戚とのんびり過ごすのだそうです。


私は出身高校もキリスト教の学校で、多少なりともクリスマス含めキリスト教に関する知識を持っていたこともあり、「やっと本場のクリスマスを体験出来る!」と嬉しい思いで、今のクリスマス・シーズンを過ごしています。

クリスマスマーケットで販売されている「アドベントキャンドル」。リースなどのアレンジメントにキャンドルを4本立て、クリスマスまでの4週間、日曜日ごとに1本ずつ灯していきます。
クリスマスマーケットで販売されている「アドベントキャンドル」。リースなどのアレンジメントにキャンドルを4本立て、クリスマスまでの4週間、日曜日ごとに1本ずつ灯していきます。

留学期間中、楽しいことだけではなくトラブルや大変なこともありますが、それらにも何かしらの成長のチャンスが含まれている、と実感した前半戦でした。

Du musst die Chancen nutzen, wenn sie da sind.(機会があるときにこそ、そのチャンスをつかみとろう)
の心構えで、留学後半戦も意欲的に取り組んでいくつもりです。

 

今回はここまで。それでは皆さん、少し早いですが、Frohe Weihnachten und ein gutes neues Jahr(メリークリスマス&よいお年を)!